今までお世話になり、また多くの方に遊びにきていただきまして
ありがとうございました。

日記形式からblobへの引越しをすることにしました。

すでに今までのデータは移設しました。
日記仲間のみなさんもリンクさせていただきました。
(よかったかしら?)

よろしかったら、また新しいほうのblogにも
遊びにいらしてくださいね。
今後ともよろしくお願いいたします。
今まで本当にありがとうございました。

http://blog.goo.ne.jp/akiha001_september/

病識

2005年12月9日 家族・子育て
明日は年上の知人のところへ、電車に乗り街へ出て遊びに行くという。
街に行くという発想はいいけれども、いつも街に行くのには
わたしの運転(車)なのだ。
電車は他人ばかりでイヤだといつも口癖のように言っているのに、ムリだってば。
「なんでムリ?」「今までやってきてたじゃん」と
しきりに言う。
それはそうなんだけれど、今は薬のおかげで
なんとかなっている状態だということを理解していないらしい。

病識があまりないらしいのだ。

症状が薬のおかげで、なくなっているので、
もう完全復帰のつもりだったらしいのだ。
それが今日わたしは、わかった。

でも、どうみても普通の動きにはみえないのだ。
ぎこちなくて…。
可哀相だけれど、それが真実。

でも、本人はもう治ったものと思っている。
温度差があるのだ。かなり強烈に…。

父親はそんな息子の態度に耐えられなくて、
「じゃ、勝手にするがいい!どこへでも行けばいいじゃないか!」と、
言葉を吐き捨てる。

やりきれない気持ちはわかるけれど、
吟遊詩人くんは「病気」なのだ。
だからそんなことを言っても無意味なんだけどなぁ。

どっちも可哀相だ…。

病気って本当に辛い。
本人も、見守る家族も…。

「もうどうでもいいや」と、吟遊詩人くんがさっき言う。
知人に約束をお断りする連絡をしたことも辛かったのだと思う。

知人には病気のことは話せないという。
きっと退いてしまうから…と。
病気ごときで退いてしまうような関係ならば、
そんなの友情でもなんでもないじゃん。
そんなだったら、どっちでもいいじゃん!と思うけれど、
口には出せない。吟遊詩人くんはガラス細工のような
こころでいるから。

だけれど、本当は話すべきだと思う。
話してみなければ、何も始まらないじゃないか!

それをいう勇気がないのも事実なんだからしかたがない。

これからどうなっちゃうんだろう?
この家族は再生できるんだろうか?
吟遊詩人くんはよくなるんだろうか?…
吟遊詩人くんの通院だった。

今日は先生に質問がいくつかあるらしい。
忘れてはいけないので、紙に書いて持参した。

1.バイトに行ってもいいか?
2.いつまでこの治療を続けるのか?
3.ヒマでしかたがないので大学には早目に復帰できるか?

と、いったような質問だったらしい。

いかんせん薬をたくさん飲んでいることもあって、
眠剤ももちろん出ているから、動きが緩慢である。
そして眠くなってしまうことが多いのだ。
当然集中力もない。

先生曰く「どのくらい集中できますか?30分くらい?
大学の授業は何分ですか?30分ということは
まずないでしょう。90分としても、30分の集中が
出来ないということは、90分の授業には
ついていけないですね。アルバイトもそうです。
集中できなければ事故に遭うかもしれません。
いずれにしても、復帰はまだ先になるでしょうね」

先生のおっしゃることは当然だ。

でも本人にしてみるとそれは非常に辛い宣告だったようだ。
誰かがわかりやすく例をもってして話さなければ
ならないことでもあったわけだから、先生が話して
くださったことは親からすると非常にありがたい。
だけれど、本人にとっては持って行き場のない言葉に
かなり戸惑ってしまったようだ。

がっくりしてしまって可哀相なくらいだった。

今まで頑張るように言われてやってきていたのに、
急に頑張らない生活をしよう!といわれても
そっちのほうが困ると言っていたけれど、
かなり病気自体に振り回されてしまっているのだ。

それはわたしもそうだけれど、吟遊詩人くんも…。

「こころの会」が地元であるからいっしょに行きませんか?と
不登校のお子さんを持つ方からお誘いがあったけれど、
日曜日ということもあり、今回はパスすることにする。
わたしと吟遊詩人くんの会話を聞いていた夫が、
吟遊詩人くんが居間からいなくなった途端に言う。

「お前の話し方を聞いていると、くどくて嫌な気分になる」

「くどい」のではなくって、出来ることと出来ないことを
はっきり言うようになっただけなのだ。

ここのところ、わたしは支援ボランティア講座を受講している。
そこで先生や先輩たちに教えていただいたことなのだ。

「出来ることと出来ないこと」そういったことは、
はっきり伝えることだ大事だ、と。

今までのわたしは、どっちかっていうと
「そうだねそうだね」となんでもイエスマンだった。
そうすること、すべてを受け入れる発想が大事なんだと
勝手に思いこんでいたわけなのだけれど、
そうではなくて、こちらの意思表示ははっきりすることが
大事だということをこの講座に通い出して、
初めて知った。

たしかに、こうしてわたしの気持ちを伝えることが
大事だと思える。だけれど、夫からすると
まるでわたしが吟遊詩人くんの要求を拒否したように
思えるのだろう。
だったら自分で全部やってあげればいいじゃん。

それもできないでいて、わたしを批判するような
口のききかたは、正直ハタ迷惑だ。

家族であっても、とらえ方は全然違うのだということを
感じる。これが温度差なんだろう。

通院拒否

2005年11月28日 家族・子育て
どうも状態が芳しくないから
週明けの今日、朝クリニックに連絡をとって
通院しようと考えていたけれど、
吟遊詩人くんの拒否にあう。
疲れているから行きたくないという。
そうかぁ…そんなに疲れてしまっているのなら…と思い、
クリニックへの電話をやめて様子をみることにした。

でも状態が悪くて行きたくなかっただけなので
難しい問題ばかりをふっかけられ、閉口してしまった一日。

あぁ…通院させればよかった。
でもこんな状態ではクリニックにまでたどり着けなかったかも?
…と、思うし。

なんでもかんでも不安になるようだ。
そういう病気だからしかたがないのだけれど、
あぁそれでも…。

今日もアマゾンが届いた。
CDと文庫本也…。
夕飯のあとで、吟遊詩人くんが言う。
「ちょっと薬の効きがよくないみたいでね…」っと。
あぁ、昨日感じたことは間違いではなかったのか…。

わたしや弟ちゃんとの会話が途切れると、
なんとなく悪口を言われたような気分になるのだそうだ。
ちょっとまだ機能が混乱してるなぁ〜と思う。

今日は土曜日だし、明日は日曜日で
先生との連絡はできないから、
月曜日に通院しようということになる。

あぁ…早くよくなりますように…。
今はそれだけだわ。

思い悩む

2005年11月25日 家族・子育て
薬があんまり効いてないのだろうか?
いや、そんなことはないだろうに。
これだけ眠れるということは、効いていると思いたいけれど。

その割にはどうにも納得の出来ない言葉が返ってくる。
今は治療がいちばんだから、あまり将来的なことで
悩まないでほしいと話しても、あんまり理解してくれないようだ。

来春の復学のこと。
今のこの時期の過ごし方(資格検定など)
どうせ復学しても友達は1級上になってしまい、
もう友達もいないから、だったらどこか他の学校に
編入したいというけれど、遠くに行きたいなんて言う。
昼間働いて夜大学に行く…などと無謀なこともいう。
遠ければ、だれもフォローしてくれる人もいないし、
通院できなければ、また状態が悪化するのは
目にみえているじゃない。
そういう関連性が今ひとつ理解できないようだ。

こういう時には、あまりこちらも真剣に受けとめずに
聞いてはあげるけれども、返答はしないほうが
いいのだろうか?

わたしはこの病に対しては本当にビギナーだから
どう答えて、どう対応していいものかさえ
よくわからないよ。

今はよくなってくれることだけを祈っている。

今日もたくさんのネット検索で
おなじような症状の方のフォローのページや
ブログを見つけたので、今からチェックしたいと思う。

家族会

2005年11月22日 家族・子育て
会員さんでなくてもOKとのことを
広報で知り、参加させていただいた。

行って来て本当によかったと思う。

重く受け止めなければならない現実もあるけれど、
それ以上に同志がいることがなによりも心強く嬉しかったのだ。

わたしはこれからも頑張れると思う。

通院

2005年11月21日 家族・子育て
すっごくお疲れのご様子だった。
それでもなんとか通院も無事に完了。
行きも帰りも車内では横になったまんまだった。

主治医は「外出はちょっと刺激が強すぎたようですね。
これから徐々にできるようになるといいですね」とのこと。
それでも全体的には症状も経過も良好。
妄想追訴もなくなったとのこと。
それだけでも嬉しい。
昨日は地元の友達が誘ってくれて街へ車で出かけていった。
ここのところ、すっごく疲れて、よく寝ている状態だったので、
はたして外出なんで出来るのだろうか?と
心底心配になったが、しっかりした友人と一緒なので
リスパダール内用液と、お昼の分の薬を持たせて
出かけるのを見送った。

約4時間くらいで、戻ってはきたけれど、
徐々に気分が悪くなってきて、頭痛を訴える。
「かけていったメガネが合わなかったからかな?」というが、
たしかにメガネを新しくしてまだ目に合ってないことも
事実だけれど、神経をつかったのだろうと思う。

友人が見ていないところで、リスパダールを飲んだよと、
あとで話してくれた。
そのときは楽しかっただろうけれど、けっこう無謀な計画だったと思う。

今日は昨日の反動でか、夕べからほとんど寝ていない。
神経が昂ぶってしまったのだろう。
それでも家電屋に行きたいということで、
わたしが運転手をする。日曜日ということもあって
お店の大型駐車場もすっごく混んでいたので、
買物はわたしがしてくることにし、
吟遊詩人くんは、すぐ外の自動販売機で缶コーヒーを買い、
リスパダールを飲む。
「状態は最悪だわ」と車の中でいう。
そんな顔色でもあった…。

実は今日は簿記の検定試験でもあったが、
とても行かれる状態ではなかった。
本人もかなり気にしていたけれど、
「いつでも試験はあるんだから、そんなの気にしちゃ
ダメだよ」と話す。

昨日も薬の服用が確実でなかったこともあり、
せめて薬だけはキチンと飲もうということにした。

今夜はもう疲れ果ててしまったおり、
夜用の薬を飲み、もう寝たらしい。

明日は通院だ。元気に行ってこれるといいけれど…。
(運転手はわたし…)
支援者講座にも行った。(これはすごくよかった)
お薬で寝てばかりの吟遊詩人くん。
これも神経の昂ぶりをダウンさせ休ませるためには
必要な治療らしい。

それなのに、
今度の土曜には地元の友達と街へ行くという。
え?どうやって?
電車はムリでしょ?友達の車?
運転してく?ダメだよ、問題があるよ。
車の運転はうちの周りをぐるりと一回りならいいけど、
遠出はダメって先生に言われているじゃん。

わたしは自分の発言が当たり前だと思うんだけれど、
「そんな風に家の中に閉じ込めておいて、
俺をひきこもりにさせたいのか!」と怒ったり、
将来が不安で大学は近くに編入したいとか、
今までやって来れたんだから、ついでに編入するなら
東京の大学にしたいだの…
不安なのはわかるけど、今はそんな近しい将来のことよりも
まずは治すことに専念していただきたいの。

そうして得意の買物症候群。
相変わらずのアマゾンでのDVD、本、ゲームの購入は
歯止めがきかない。
ついでにネットでのメガネの購入も。
今のメガネ(2本+度付きサングラス)は
どれも似合わないという。そんなことないのにな〜と
思うけれど、メガネを変えれば気分も変わって
人生も変わるようなことを口にするので、
まぁ安いしと、ネットで注文を出す。
5日ほどで届く。
思ってよりもずっと好いカンジだ。
今度は度が強いといい、あんまり本人は
気に入っていないようす。
きっと何をしても気にいらないモードなんだろうと思う。

これもみんな病気のなせる技なのかしら?

来週は家族会なるものが開かれると
広報で知ったので、問い合わせをしてみようと思う。
父親がトイレ掃除に精を出している。
理由を聞くと、トイレ掃除をするとよいと
聞いたからゲンを担いでするのだという。
「自分のことだったら、こういうことはしないんだけどなぁ」…と
言いながら。

今日も吟遊詩人くんの状態はあんまりよくなかった。
午前10時半頃に疲れた顔をして起きてきて
ご飯を食べ、薬を飲み、自室へ。
わたしは仕事があったので、ちょっと事務所へ出かけた。
お昼過ぎに戻り、ご飯を食べようとすると、
「レンタルビデオ屋に行きたい」というので、
今日はご飯を食べ終わるまで待ってもらう。
その間に、「こないだのように気分が悪くなると
いけないから…」と自らリスパダール水液2ミリを飲む。

わたしの運転で出かけ、目的のDVDを借りると、
すぐに帰るという。帰りは運転していくというので、
初心者マークを貼り、裏道を走って帰宅。
運転もすごく疲れたようだった。

夕方、父親と現在の病状について話をしていた。
わたしは聞いていただけなのだけれど、
やっぱり病気が言わせている言葉だなぁ〜と思える箇所が
何箇所も出てくる。
切ないけど現実だ。
かなり思考が混乱しているようで、可哀相になる。

治療は進んでいるのだから、
きっとよくなる!!
絶対によくなる!!

花粉症も始まってしまい(それはわたしもだけれど)
かといって市販の薬をプラスするわけにもいかないので、
今夜は鼻に貼るタイプのものを…。
メンソールの香りのついたものもあり、
これが良好だとのこと。(よかった!)
朝一番で電話をして申し込みをした。

講座は11月第2週あたりから始まるから
もう定員いっぱいだったらどうしようと
ちょっと焦りながら…。

電話口で対応してくださった方は
とっても感じの良い方でホっとする。

講座を受講する場所もよくわからなかったので、
場所もうかがう。

よし!
これで地域での活動の場を見ることのできる
チャンスを与えられたことになる。

ここがはたしてハンデのある人達にとって
暮らしやすい場所なのか、どうか、
この目で確認してきたいと思う。

受講は年内ある。

体調には気をつけて
すべてを受講したいと思っている。

今日は一日、とても疲れた様子で、
ほとんど寝て過ごしていたようだった。
お昼に一緒にちょっとだけレンタルビデオのアニメを見た。
神経をダウンさせる薬が効いてきたのだろう。
あまりにも切羽詰ったような神経組織だもの。
こうして過ごす時間があってもいいさ…。
状態がよくないので、ある。

すぐに疲れてしまうらしい。
顔色も悪いのだ。
その上、言語が混乱していて、
びっくりするようなことを言う。

今日も一緒に出かける段になって、
「こんな顔に生まれたおかげでロクなことがない」と
言い出したので、こりゃぁ状態がよくないと思い、
一旦車から降ろし、リスパダール2mlを飲ませる。

「いらいらする。もう出かけなくてもいい。
こんなに待たされる身にもなってみろ」と怒り出す。
たしかにちょっと待ってもらった。
家事が忙しくて…。
だけれど、こんな風に言われることもないはずで。
病気が言わせているんだ。
昔の吟遊詩人くんはこんなことを言う人ではなかったし。

3歳時とおんなじで、すこしも待つことはできないことを
あらためて知る。

そのうち「あぁ落ちついてきた。だけれど、
人ごみに行く気力がなくなった。
本はアマゾンで頼むから、まぁ出かけなくてもいいや」と言う。
薬の即効性には脱帽だ。

父親はこんな姿を見て、呆然とする。
本人が自室へと行ってしまい、
いなくなってからぽつりと言う。
「本当によくなるのかな?」

今は薬もよくなり、治療方法もあるのだ。
絶対によくなると親が思わないで、
そんな弱気でどうするんだ。
(↑…これはわたし自身にも言えること)

本人は不安だらけで、あらゆることが不安で
そうして神経をすり減らしてしまうのだ。
なんとやっかいな病気。
それでも日々、良くなることを信じて
生きていくしかない…。
午前中にわたしの運転でレンタルビデオショップに行った。

今日は普通の木曜日だったのに、
なんだか混んでいたから、もしかしたら吟遊詩人くんの
具合が悪くなるのでは?と、ちょっとかまえてしまったくらい。

案の定というか、もうDVDもお借りして
帰る段階になったころ、
吟遊詩人くんの目つきがおかしいことに気付く。

そう…同じ年頃の青年を見ているのだけれど、
それは見ているというよりも睨んでいるのだ。
わたしがそんな様子を心配してみていることに
気がついたのか、本人が何かを自覚したのかは
わからないけれどちょっとしたら弛緩した。
わたしと目が合ったのだけれど、
ニヤっと笑う…。

いくら病状とはいえ、わたしは怖かった。

なにか幻聴というか、聞こえてきたのだろうか?
こういうときには本人にキッチリ聞くことが
大事なんだろうか?

接し方がよくわからないし、
別に誰かを危険に貶める様子もないので、
黙って突っ立っているだけしか出来なかった。

こんなんじゃいけないなぁ〜と、反省しながら帰宅。
お昼を一緒に食べて薬を飲ませて、
それからは倒れるように寝てしまったわたし。

精神的にかなり疲れてしまったのは感じている。

こんなに薬が強いのに、人前に出ると
こうしてパニック障害のような、
対人恐怖症からか、こんな目つきになってしまう
吟遊詩人くんを目の当たりにして、
親としてどう解釈したらいいのか?

やっぱり仲間が欲しいと思う。
明日の予定をふたりで立てるのだけれど、
ほんのちょっとすると、また同じ会話になってしまう。

そう…忘れてしまうのだ。

薬が強いせいもあるんだろうね。

今日は昨日から薬が強くなったせいか
ずっと寝ていたようだった。
(今日はわたしは仕事で半日家を空けていた)

明日はどんな日になるだろう。

車で死んじゃうのだけは勘弁してほしいな。
昼間のお薬のリスパダールが倍の量になり6mgに。
それプラス頓服で便秘薬が追加に…。

診察で先生に語ったこと。

それは幻聴…。
本屋さんで誰かが(たぶんそれは幻聴だろうとの見解)
自分を笑っていたように感じ、
それは感じたのは現実だったのか、幻聴なのか
境目が自分でもわからないと。
ゆえに疲れやすく、イライラも募る状態だから
薬をちょっとプラスしてみて
次回の受診まで様子をみてください…と。

父親はここのところの吟遊詩人くんが
とっても静かなので回復期に入ったと
信じて疑わなかったので、
よくなっていたわけではないことを知り、
パニックになり、わたしに思いっきりヤツ当たりをする次第。
(おとな気ないったらありゃしない!)

わたしはサンドバックじゃないってば!

わたしだって耐えているわけだし、こうして
通院も日々の薬の管理も、吟遊詩人くんとのお付き合いも
すべて丸抱えでやっていることを、もう1度思い浮かべて
ほしいもんだ。
そうすれば、あんな風には暴言を吐くことはまず
普通の人ならできないだろう。

もっと学ばなくちゃ。
症状と現実についていけなくなるよ。
明日の通院で先生に伺いたいことを
整理しておくといいよ…と話したので、
紙にあれこれと質問を書いているもよう。

相変わらず、勉強勉強…と問題集をやり、
本を次々と買い求める。
こんなにがしがしやっていては、
なんにも神経が休まらないのでは?と思ったりもする。

それでも夕方の本屋で出かけた。
行きはわたしの運転。
帰りは運転して帰りたいとのことで、
吟遊詩人くんが運転をする。

暗いし、交通量も多い時間帯なので
本当はイヤだったけれど、しかたがない。

でもやっぱり後悔したわ。

あまりの未熟な運転に…。
本人はあっけらかんとして、
「最近、運転させてくれないから」とか
言ってるけれど、こんな怖い運転をされるんなら
やっぱりダメってお断りをして、
わたしが運転するべきだったわ。

命懸けで乗るもんじゃないもん。

無傷で帰宅できたことがなにより…。
返却日は今度の日曜日なんだけれども、
今夜からわたしは忙しい。

隣家にお葬式ができてしまったこともあって、
今夜からお手伝いの段取りなどがある。
日曜日がお葬式だ。
なので早めの図書館へ行き、
本の入れ替え作業をしてくることにしたのだ。

夕べ寝る前は「明日は早起きをする」と、
かなり張りきっていた吟遊詩人くんだったけど、
あれだけの量の薬を飲んでいるから
そうそう起きられるはずもなく、
8時、9時、9時15分、9時半と起こしてみる。

9時半でちょっと反応があって、
10時からレンタルビデオ屋さんも始まるので、
大急ぎでご飯を食べて、薬を飲んで、
そうしてまずはレンタル屋さんへと出向く。
思い立つと行動が早いのにはびっくりする。

平日なのに、なんだか混んでいた。
JAZZ系のCDを3枚ほど借り、今日はこれでよいと言う。

ここから図書館までは運転していくと
さっきは言っていたのに、
「運転してって」という。ちょっと疲れたのだろう。

図書館でもCDを借り、難しい理系の本を数冊借りたようだが、
「気分が悪くなっちゃったから車で待ってるから
車の鍵貸して」ともいう。
顔色もすっごく悪くって、こりゃ一大事だ。

もっとゆっくり本を見たかったけど、
そんなこともいっていられないから、
わたしも急いで本を数冊借りて、車へと戻る。

車のドアはやっぱり全部ロックしてあった。

なにか怖くなるきっかけがあったのだろうか?

それでも、車の中のほうがリラックスできたようで、
まぁそれはそれでよかったと、思う。

田舎道を走りながら、背高あわだち草がどうのこうのとか、
花粉症についてなど、たわいもないことを話ながら
帰宅する。

お昼ご飯を食べ終え、薬を飲むと、
「疲れたから寝るわ」といって自室へと。
今日の外出は、かなり疲れたようだ。

見ていても努力してるのに、
体がついていかない状態なのが
わかるから、とっても可哀相になる。

わたしはそれから、
「いま、会いにいきます」をビデオで見る。
中村獅童さん演じる主人公の男性は、
ストイックに長年運動にがんばっていたため、
頑張りすぎてある日、脳内の分泌がおかしくなり、
倒れてしまう。
こころと体がいままでのように機能しなくなってしまうのだ。
そう、あらゆる行動を抑制せざるおえない状況になってしまう。
それでも亡き妻(彼女)のことを思うという
夫の役なのだけれど、実に切なく、美しい…。
こんな難しい役柄なのに、凄い人だと思ったわ。

吟遊詩人くんともオーバーラップしてしまい、
彼にもいつかこんな風に誰かを思える人になってほしいと思い、
またそんな人が将来現れて欲しいとの切望に変わる。
寝ては起きて、ご飯を食べ、薬を飲む。
会話も穏やかそのもの。
ちょっと将来に向けての話をすることもあるけれど、
そうすると、自分で話ながらもあせってしまうようだ。
今はあせることは何もないよ。

年末年始のゆうメイトの折りこみが入っていたから、
バイトをしたいと言うけれど、
今はまだそんな時期ではないようにも思うよ。
すべては主治医と相談しながら決めよう。
元々が都会で郵便局の内勤(夜勤)のバイトを
やり続けていた吟遊詩人くんだから、
ゆうメイトの募集の広告は魅力だったんだろうね。
だけれど、今は回復しなくっちゃ。
もっともっと体を、ね。

回復期に入ると、
とにかく眠くなるそうだ。
急性期にパワーを使いきってしまうし、
神経も興奮しすぎてしまうためで、
落ちついてくると、今まで使いきってしまった
パワーを取り戻すかの如くに
寝て寝て寝倒すくらいのほうが、
良くなるそうだから、いっぱい食べて、寝て欲しいと思う。

人生は長い。
半年や1年、どうってことはない。

1 2 3

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索